ロジクールのマウスとキーボードのフラッグシップモデル、MXシリーズの新モデルが発表になりました。
まさか、またキーボード買ったの?
いや・・まだ・・
やっぱり、買うのか・・
発売は今月6月の予定となっていますが、事前に実機に触れる機会があったのでレビューします。
購入後に写真を交えてあらためて詳細レビューしますが、とり急ぎ触ってみた感想です。
MX Master 3sの変更点
まずは多機能マウスのMX Master 3sから。
MX Masterシリーズはロジクールの高機能マウスで今回発売されるのはMX Master 3s。
3sのsはSilentのsだそうで、静音が売りのようです。
ちなみに僕はいまは2世代前のモデル、MX Master 2sを使用しています。
今回はデザインや機能面で大きな変更はなく、ちまたではマイナーチェンジと言われていますが、約2年越しで発売になるこの新モデル、本当にマイナーチェンジなのでしょうか?
前モデルからの変更点はおもに次の点です。
デザインは前モデルのMX Master 3とほとんど変わらず、同じ色同士だと見分けもできないくらいです。
MX Master 3sの静音性
今回のセールスポイントにもなっている静音仕様ですが、実際に使ってみると確かにクリック音が静かです。
というか、ほとんど音が聞こえなかったです。触っていた環境では周囲が騒がしかったせいもあるかもしれませんが、前モデルのMX Master 3の方は音がはっきり響いていたので、かなり静音性が向上しているのは間違いないです。
静かになっているのはメインの左右ボタンで、サイドボタンやホイールの音は全モデルから変化無いように思えました。
前モデルのメインボタンはカチッとしたしっかりしたクリック感と音があって小気味の良い感触でした。
従来の感触も好きだったのですが、昨今のコロナ下でWeb会議をする機会が増えると確かに少しうるさく感じることはあります。
そういった昨今の事情に配慮したモデルになったようです。
新モデルでは本当に音が静かになっており、Web会議などでもクリック音は聞こえないと思います。そのくらい静かです。
といって、クリック感を犠牲にしているということはありません。
音が静かだからそう感じるのかもませんが、従来より軽めの押し心地です。
クリック感ははっきり異なり、従来のカチッとした感触に対して新型はコクッとした柔らかい感触です。
前モデルのはっきりしたクリック感の方が好きという方も一定数いると思いますが、静かになったのは間違いありません。
夜中に使ったり、Web会議で使ったりするひとにおすすめのマウスですよ
MX Master 3sの解像度
解像度に関しては従来の4000DPIから8000DPIに向上しているので、良くなっているのは間違いないですが、その恩恵はゲーマーや細かい作業をするデザイナーに限られるのではないかと思います。
少なくとも僕は従来の解像度でも特に不便は感じたことがなく、あまり恩恵はなさそうですが、解像度は設定で調整できるので状況に応じて設定できる幅が広がったのは良いことです。
MX Master 3sの無線接続方式
MX Masterシリーズは従来から無線対応のモデルですが、接続方式はBluetoothとロジクール独自のUSBドングルを使う方式が使えました。
後者の独自方式について、従来のUnifyingレシーバーからLogi Boltレシーバーに変更になっていますが、これについては後半で書きます。
MX Master 3sのカラバリとデザイン
デザインは従来のMX Master 3と変化ありませんが、カラバリが変わっています。
MX Master 3ではグラファイトとミッドグレイがありましたが、MX Master 3sではグラファイトとペールグレイになります。
グラファイトの方は従来と同じなので、見た目上は従来モデルとほとんど同じです。
新色のペールグレイは、モバイルマウスのMX Anywhereにもラインナップがあった色で、実は僕も持っているのですが、かなりおすすめの色です。
少しグレイが入っていますが眩しくない白という感じで、HHKBの白色と一緒に使うと相性抜群です。
僕はペールグレイを購入します。すごく良い色ですよ。
MX Mechanicalについて
お次はMXシリーズ待望のメカニカルキーボード、MX Mechanicalについて
MX MechanicalはロジクールのMX Keysシリーズの待望のメカニカルキーボード版です。
今回はテンキーレスモデルのMX Mechanical Miniも同時発売。
海外では英語配列モデルもあるようですが、日本では当面は日本語配列モデルのみが販売されるようです。
僕はふだん日本語配列キーボードを使っているので問題ないですが、英語配列を使っている人にとっては残念ですね。
両方同時に発売すればいいのに・・
主な特徴は次の通りです。
MX Mechanicalの静音性と軸の種類について
MX Mechanicalのメカニカルキーボードはロープロファイルといって、通常のメカニカルキーボードよりもキーストロークが浅いため、打鍵感と薄型を両立したバランスの良いキーボードです。
軸の種類は青軸、茶軸、赤軸の3種類から選択することができます。
メカニカルキーボードでは軸が異なるとタイピングの感触が異なるので好みでいずれかを選択することになります。
簡単にそれぞれの軸の特徴を書いておきます。
青軸はクリッキーとも呼ばれて、クリック感に特徴のある軸です。
キーを押し込む際には抵抗がありますが、ある程度力が加わったところでスッとキーが一気に沈み込む感じです。
カチッというはっきりしたクリック感があるので、タイピングが気持ちよく癖になる軸です。
反面、音が大きく煩いのでWEB会議の時や職場で使用するのは躊躇します。
赤軸はリニアともよばれ、クリック感は無く押し込んだ分だけ底までキーが沈みます。
茶軸はタクタイルとも呼ばれ、青軸ほどでは無いですが少し押し込んだところで軽いクリック感があります。青軸と赤軸の中間という感じでしょうか。
たとえるなら、青軸はマウスのMX Master 3のようなカチカチ系、茶軸がMX Master 3sのような軽いクリック感、なのでMX Master 3sより前モデルのクリック感が好きな方は青軸が向いているかもしれません。
MX Mechanicalでも同じですが、一般に青軸はキーを押し込む力が一番強く必要なため、3種の中では長時間のタイピングでは疲れます。
仕事などで使うなら赤軸、気持ちよくタイピングしたいなら青軸、真ん中を取るなら茶軸が向いていると思います。
以前、別のキーボードで青軸を使っていて打鍵感はとても気持ちよかったです。
MX Mechanicalの実機を使ってみた感じでは、青軸ははっきり別物の打鍵感でしたが、ロープロファイルのせいか静音を重視したせいか茶軸は本来の特徴が薄れている感じがしたので、青軸か赤軸を選ぶのが良い気がします。
僕は今回のMX Mechanicalでは赤軸を買います
MX Mechanicalの無線接続方式について
マウスのMX Master 3s同様、接続方式はBluetoothとロジクール独自のLogi BoltのUSBドングルを使う方式です。
MX Mechanicalのキー配列について
MX MechanicalはWindows、Mac両対応です。
フルサイズのキー配列はノーマルな配列なので戸惑うことはないと思います。
テンキーレスの配列についてはカーソルキーの配置や、最右列のdelやpage up、page down等のキーが縦に配置された特殊な配列です。
テンキーレスの配列はHHKBに似ている気がします。
Logi Boltについて
MX Master3sもMX Mechanicalも無線接続はBluetooth対応ですが、ロジクール独自の方式で接続することもできます。
ロジクールでは長らくUnifyingという独自仕様でUSBドングルを使った無線接続を使っていましたが、最近はLogi Boltを使うようになってきています。
Logi BoltはUnifyingの進化版で、通信の遅延なども仕様上Logi Boltの方が少なくなっています。
今後のロジクールの新製品はLogi Boltに移行していくと思われます。
Logi BoltはUnifyingと使い方に大きな違いはないようですが、両者に互換性はないようなので注意が必要です。
記事の冒頭で、MX Master 3sはマイナーチェンジなのだろうかと書きましたが、Logi Boltに変わったことで、ただのマイナーチェンジではなくなっているように思います。
MX Master 3sは確かにデザインや機能面での大きな変更はなかったのですが、無線方式がLogi Boltになったことで、新しいUSBドングルが必須になります。
これまでロジクールの他の製品をUnifying接続で使用していた人もいると思いますが、新モデルではこれまでのUSBレシーバーは使用できません。
マウス単体で使用している場合は、古いマウスやレシーバーは用済みになるので大きな問題はなさそうですが、複数のPCでキーボードやマウスを共有するFlowという便利機能を使っている場合は、マウスだけLogi Bolt方式のMX Master 3sに変えてしまうと、Flowの使用に支障が出ると思われます。
この辺は購入後に確かめてみようと思います。
今回、マウスとキーボードが同時に発表されたのは、その辺の事情もありそうです。いずれにせよ今後ロジクールの新製品はLogi Bolt方式になるはずなので、古いモデルと新しいモデルの共存が面倒なことになりそうです。
この先のことも考えると、Unifyingの製品からLogi Boltに移行をリードする製品として、MX Master3sやMX Mechanicalはフルモデルチェンジよりも重要な製品かもしれません。
これまでにもいくつか、ビジネス向けモデルを中心にLogi Boltに対応した製品も出ていましたが、MX Master3sとMX Mechanicalをきっかけに本格的に移行していくのではないでしょうか。
ということで、僕は今回良い機会なので、MX Master3sとMX Mechanicalを合わせて買う予定です。
最後に一言。
無線接続はBluetoothでしている方も多いと思います。
UnifyingにしてもLogi BoltにしてもUSBポートをひとつ塞いでしまうので、Bluetoothの方が良いと思っている人もいるかもしれません。
僕もずっとそう思っていて、Bluetooth派でした。
ためしにUnifyingで使ってみたら、レスポンスや安定感が全然違いました。
とくにロジクール独自の便利機能、Flowを使う場合はBluetoothだと切り替えが遅かったり、特定の条件で問題が出たりしたのですが、Unifyingを使ったら断然快適になりました。
Logi Boltならもっと快適になるはずですが、この辺は購入後に試そうと思います。
まとめ
この記事のまとめです。
実際に購入したら、改めてレビューしますのでお待ちください。
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