僕は普段M1のMacBook Airを使っているのですが、仕事の内容によってWindowsがどうしても必要になることがあるのでThinkPadも使っています。
今回、ThinkPadをThinkPad X13 Gen 3(AMD)に買い替えたのですが、かなり満足度の高いモデルになっています。
二刀流ですか!ぜいたくな・・
必要なので仕方がない・・
使った経費の分は、稼げよっ
ThinkPad X13 Gen 3(AMD)の特徴
LenovoのThinkPadにはX1 Carbonというフラッグシップモデルがあります。
薄くてカッコいいモバイル向けマシンなのですが価格は高めです。
ThinkPad X13シリーズも同様にモバイル向けで性能的にもThinkPad X1 Carbonと遜色なく、X13のAMDモデルは特にお買い得なモデルになってます。
X13シリーズはX1シリーズと比べるとやや厚みがあり重めですが、サイズは14インチのX1 Carbonよりコンパクトになっていますので、持ち歩きのしやすさという面では遜色はありません。
ThinkPad X1 Carbonは実機が手元にないのですが、下の画像はThinkPad X13とThinkPad P14sを重ねたところです。P14sは厚みはありますがサイズはThinkPad X1 Carbonと大差ないと思います。
以前、MacBook AirのM1モデルがコスパ抜群という記事を書いていて、発売から1年以上たった今でもコスパが最高のマシンだと思ってますが、円安の影響で当時よりは少し割高になってしまいました。
さらに最近発売された新モデルのM2モデルのMacBook Airはさらに魅力的なマシンではありますが、ちょっと手が出しにくい価格になっています。
ちなみにサイズ感、重量感はM1のMacBook AirとAMDのThinkPad X13はほとんど同じになっています。
分かりにくいですが下の画像は、M1 MacBook AirとThinkPad X13 Gen3(AMD)を重ねています。ほぼ同じサイズなので下にあるThinkPadがほぼ隠れています。
横から見ると厚みはMacBook Airの方が薄くなっていますが、重量はほぼ同じです。
ThinkPad X13 Gen 3(AMD)は上で上げた競合製品と比べてもコスパ的に魅力的なモデルです。
ThinkPad X13 Gen 3(AMD)のファーストインプレッション
ThinkPadにはCTOモデルがあるので、カスタマイズして自分に合わせた仕様を選ぶことができるのが特徴です。
MacBook AirはメモリとSSDのサイズ、CPUのクラス程度しか選べず、後で増設することもできません。
そのため少し余裕を持ったスペックを選んでいますが、カスタマイズして購入すると吊るしモデルよりも割高になます。
ThinkPadは購入時にかなり細かくカスタマイズできるうえ、Appleよりはスペックを上げた時の価格の上昇幅が少し良心的な気がします。
ただ、SSDに関してはサイズを増やすと妙に価格が跳ね上がるようで、SSDは自分で増設したほうが安上がりです。
ThinkPad X13 Gen 3(AMD)にはRyzen 5搭載の下位モデルと、Ryzen 7搭載の上位モデルがあります。
僕の買ったのはRyzen 7のモデルです。
メモリも後で増設や交換はできないので16MBを選択しています。
メモリは8GB/16GB/32GBから選べます。
SSDに関しては自分で交換可能なので、足りないことが分かっていますが最低の256GBを選択しました。
SSDは256GB/512GB/1TB/2TBから選べます。
ディスプレイもタッチパネル付きのものや、高解像度のものなどいくつか選択肢があります。
僕はMacBook AirのRetinaディスプレイに慣れてしまっているので、高解像度のディスプレイを選びました。
バッテリーの容量は大容量が選べますが、持ち運びの利便性を優先して小さい容量の方を選んでいます。
ACアダプターも高出力のを選べますが、純正のACアダプターはおそらく使わないので、低出力の安いほうを選択。
ほかに変わったところでは、ICカードリーダーを追加しています。
ICカードリーダーはe-taxで確定申告する際にマイナンバーカードを読めるので便利です。
高解像度ディスプレイは見やすく綺麗
そうして届いたモデルは、動作もきびきびしており、ディスプレイも綺麗で申し分ないです。
高解像度のディスプレイは400ニトで輝度も十分です。
また、高解像度のディスプレイにはブルーライトカットが付いています。
このせいか色合いはやや黄色がかった暖色系の色です。
ブルーライトカットは必要なかったのですが、高解像度モデルにはブルーライトカットが付くようです。
タッチパネルは前に使っていたモデルでは付けていたのですが、ほとんど使用しなかったので今回は付けていません。
解像度は僕が選んだ高解像度のモデルが2560 x 1600、通常モデルは1920 x 1200になっています。
ディスプレイの選択肢は以下の通りです。
バッテリー持ちはMacBook Airには劣るものの十分
バッテリーはMacBook Airの驚異的な持ちに比べるとやはり減りが早い印象です。
公称値は16時間ぐらい。軽い作業ならその程度持つかもしれませんが、実際には朝から使っていると夕方まで持つか微妙です。
僕にとっては十分な持ち時間です。
バッテリー容量の大きいモデルを選べば容量が3割くらい増えると思いますので、外で使うことが多い場合は大容量の方を選択したほうが安心です。
バッテリーの選択肢は次の通りです。
発熱とFANは普通レベル
発熱については、購入してすぐ環境を作るためいろんなアプリをインストールしたりしていたらそれなりに熱を持ってきました。
ファンも静かに回っているようです。
MacBook Airはファンレスなので当然ファンの音はしないのですが、ファンがなくてもそれほど熱を持ちません。
それは驚異的なレベルです。
ThinkPad X13 Gen 3(AMD)は普通に熱を持つしファンも回ります。
ですがいまのところ、極端に熱を持つとかファンがうるさいということはなく。
まぁまぁ普通のレベルだと思います。
外観と質感はこれぞThinkPad
外観と重さの関係はカスタマイズによって多少変わると思いますが、目安は次のようになっています。
僕の買ったパターンだと2ですが、実際に量ってみたら1.22kgで気持ち公称値より軽かったです。
カーボン素材はフラッグシップのThinkPad X1 Carbonシリーズで採用されていて、PPS樹脂より少し軽く、丈夫で見た目の高級感もあります。
実はX13でもカスタマイズでカーボン素材を選択でき、価格差も数千円程度なのでカーボン素材が良かったのですが、なぜか高解像度ディスプレイとカーボン素材は組み合わせられないようです。
ですがPPS樹脂も昔ながらのThinkPad風で悪くないです。むしろプロフェッショナル感はこちらのほうがあります。
ちなみにPPS樹脂は改良や変更がされているのか、購入時期やモデルによって微妙に質感が違うようです。
今回のThinkPad X13 Gen 3(AMD)と以前使っていたモデルを比べると若干色が薄くなったようです。
並べないと気付かないレベルですが、前のモデルの方が濃い黒だったようです。
ThinkPadはやっぱり黒!
真っ黒の方が好きなのでこの点は多少残念。
底面はマグネシウム素材です。
顔認証と指紋認証は利便性高い
セキュリティ関連では顔認証と指紋認証に対応しています(カスタマイズ内容によっては非対応)。
顔認証は便利ですが、たまに認証失敗してます。精度が悪いのか、設定した時の顔が悪かったのか・・。
様子を見て設定し直してみようと思いますが、画面を覗くだけで認証ができるのは便利ですね。
ちなみにカメラは物理的なプライバシーシャッターが付いていて、シャッターを閉めておけばWeb会議でうっかり髭面をさらしてしまう心配がありません。
仕事でWeb会議をする人には地味に便利なポイントです。
ちょっと気になったのは、シャッターを閉めた状態でも認証の時にカメラが顔を探しているような・・・当然認証はできないのですが。
指紋認証の方は電源ボタンと一体化した指紋センサーが使われています。
電源を入れたときに同時に認証も完了するようで、電源を入れるとそのままログインできてしまうのは便利です。
サウンドはノートPCとしては普通
サウンドはDolby Audio対応です。ノートPCとしては、まぁ普通の音です。
MacBook Airとかに比べるとだいぶ音質は劣りますが、Appleとは目指す路線が違うので仕方ないと思います。
ビジネス用途としては十分だと思います。
総評
全体的に抑えるところは抑えて、実用的なモバイルマシンになっている印象です。
持ち運びを考えると、ThinkPad X1 Carbonシリーズよりも少し重く厚みはあるものの13.3インチなので小型になっており、カバンなどに入れて持ち出しやすいサイズだと思います。
価格差も考えると、かなりおすすめのモデルになっています。
ThinkPadの至高のキーボードは健在
MacBookシリーズ vs ThinkPadシリーズ
僕はNECのPC-9801以降、個人的に使ったPCはほぼThinkPadシリーズとMacシリーズだけです(一度だけSurfaceを買ったことがあります)。
MacにはMacを使う理由があるんですよね。
MacOSに依存するところもありますが、例えば、
最後のはIntel版のMacの話で、最近のAppleシリコン版のMacではBootCampが使えなくなったので当てはまらなくなってしまいました。
以前のようにBootCampが使えれば、WindowsでもMacOSでもMac1台あれば両方使えたんですがね・・。
ということで最近はMacを使うことが多かったのですが、それ以外の時期にはWindowsPCはずっとThinkPadを使ってきました。
Macを使うのには理由が明確ですが、Windowsを使う時に数多ある機種の中からThinkPadを選ぶ理由は下のことが大きいと思います。
ThinkPadキーボード、今昔物語
特にキーボードに関してはThinkPadは昔から定評があります。
このブログではHHKBやRealForceをはじめとしたキーボードの記事をいくつか書いていますが、そもそもキーボード沼にはまったのは実はThinkPadのキーボードのせいです。
僕はThinkPadをクラムシェルモードで使うときや、ThinkPad以外のPCを使う必要があるときに、ThinkPadキーボード同等の使いやすいキーボードを求めて沼にはまったのです。
それだけThinkPadのキーボードは素晴らしく、ノートPCのキーボードとしては唯一無二の存在です。
最近のMacBookシリーズのキーボードもかなり良い出来ですが、それでもThinkPadと比べてしまうと雲泥の差です。
ThinkPadのキーボードも昔と比べると悪くなったという意見もよく聞きます。
過去、ThinkPadのキーボードには何度か大きな変化がありました。
アイソレーションキーボードになったり、タッチパッドが追加されたり、薄型化されてストロークが浅くなったりです。
そういう大きな変化があるたびに批判的な意見が出てきます。ですが使っているとすぐに慣れてしまいます。
そして、相変わらず現役のノートPCのキーボードとしては最高の使い心地を維持しています。
ThinkPadのキーボードの変化について酷評していた人でも、大多数はいまでもThinkPadを使い続けているのではないでしょうか?
それだけ唯一無二のキーボードということです。
結局、一時的にはキーボードが変わったことの違和感を感じて改悪と感じることがあるものの、実際には薄型化と両立しながら打鍵感も損なっていません。
捨てるべきものは捨て、守るべきものは守り、ノートPC用の究極のキーボードに進化してきているんだろうと思います。
実際、たまに古いThinkPadを引っ張り出してキーボードを触ってみると・・
ん?今のキーボードで良くね?
と思ったりします。
少なくともThinkPad X13 Gen 3(AMD)に関しては、かなり打鍵感の良い使いやすいキーボードに仕上がっています。
ThinkPadのキーの配列について
キーの配列についてはおおむねノートPCの標準的な配列です。
ただし、ThinkPadに慣れていない方は左下隅のFnキーとCtrlキーの配置に戸惑う場合があるようです。
たいていのPCではCtrlキーが一番左隅にあるので、それに慣れているためだと思います。
この点ついてはThinkPadに付属のユーティリティでFnキーとCtrlを入れ替えることができます。設定さえすれば解決する問題です。
ですが僕は知っています。
そもそも、Ctrlキーは左下隅よりもCapsLockキーの位置にあったほうが使いやすいことを。
そして、Fnキーが一番左下隅にあるのは、暗闇でも手探りでFnキーを押してバックライトを点灯するためであること(20年ぐらい前に聞いた気がする)。
ですのでFnキーはそのまま左下隅に置いておいて、CtrlキーはCapsLockと入れ替えるのが正解です。
これにはctrl2capというMicrosoftが提供しているツールが便利です。
少し気になった点は、キーの刻印ではEndキーとInsertキーが一体化しているのですが(右上のDeleteキーの隣)、Insertキーが実際には反応していない気がする。
Insertキーって本来の用途としてはほとんど使われることのない、いらない子です。
僕はこれを逆手にとってInsertキーにマクロ的なものを割り当てて別の用途に使っています。なのでInsertキーが使えないと地味に不便です。
また、最上段のF1〜F12のFunctionキーはFnキーと組み合わせて、ボリュームの調整などの特殊な用途に使えます。
ノートPCにはよくある機能ですが、F10とF11のキーに刻印されているアイコンと実際の動きが違う気がする。
電話の受話器のアイコンの刻印の内容は着信関連で使う機能のようなのですが、押してみるとThinkPad付属のユーティリティソフトが起動します。
受話器のマークってスマホ世代の若い人はピンとくるんだろうか?
どちらにしてもF10とF11はあまり使わなそうです。
バグなのか設定変更できるのか・・よく分かりませんが。
トラックポイントとタッチパットについて
ThinkPadには2つのポインティングデバイスが内蔵されています。
ThinkPadのトレードマークで伝統の赤ポチ、トラックポイントと、たいていのノートPCに採用されているタッチパットです。
ThinkPadの象徴、トラックポイントは慣れが必要
トラックポイントについてはアンチThinkPad派(そんな派あるのか?)の方からは使いにくくて邪魔だと不評なデバイスです。
逆に生粋のThinkPadファンにとっては、これがあるからこそThinkPadから離れられないという不思議なデバイスです。
僕も後者でトラックポイント大好きです。
両極端の意見がある理由は簡単で、トラックポイントを使いこなすには練習と慣れが必要なんですよね。
はじめてThinkPadを使うとすぐにはトラックポイントを思い通りに使えません。
ですが慣れてしまえば、キーボードのホームポジションから手を放さずにマウスカーソルを操作できる便利さに気づくはずです。
なので慣れるまで使ってみればよいのです。
慣れてしまえば、あなたもThinkPadファンです。
使い始めはマウスよりも練習が必要かもしれませんが、マウスだって初めて使ったときはなかなか思い通りに動かせませんでしたよね?
タッチパッドも進化している
トラックパットに対してタッチパットはThinkPad以外で使った経験のある人も多いですし、そもそも練習を必要とせずに割とすぐに使えるようになります。
ただ、どうしてもキーボードも使いながらだと、手をキーボードから話す必要があるのでその点は面倒です。
トラックポイントとタッチパットの両方使えるThinkPadは神ですね。
そしてタッチパットといえば、MacBookシリーズには似たデバイスとしてマジックトラックパットが付いています。
MacBookシリーズのマジックトラックパットは本当に魔法のようで、とても使いやすいデバイスです。
似たようなデバイスなのに、なぜWindowsPCのタッチパットがいつまでも使いにくいのか謎なのです。WindowsPCでマジックトラックパットと同等の使い心地のタッチパットが搭載されたPCにお目にかかれたことがありません。
そんななかでThinkPadのタッチパットは比較的使いやすくなっています。
マウスのボタンにあたるものは、トラックポイント用のボタンを使えますし、タッチパット自体も押し込んでボタンとして機能します。
MacBookシリーズほどではないですが、パッドも大きめで精度も良いようです。
パットの手触りも以前のモデルより良くなっています。ツルツルした感触でありながら滑りも良いです。
ThinkPadを安く購入する方法
ThinkPadは週末に買え
コスパが良いと書いてきたThinkPad X13 Gen 3(AMD)ですが、実は20万円台後半の価格帯です。
定価で買うとコスパ悪いです。
ですがLenovoでは週末に大きく割引をしていて、40%程度の割引なら当たり前にやっています。
僕のときは48%引きだった気がします。
なので週末を狙ってLenovoのサイトで買うのがおススメです。
SSDは自分で増設した方が安く済む
また、CTOモデルは好みの仕様にカスタマイズできるのですが、SSDの容量を増やすとやけに割高になります。
このためThinkPad購入時にはSSDは最低容量を選択してAmazonとかで購入して自分で換装するほうが断然安く上がります。
後で書いてますが、ThinkPadのSSDの換装は簡単です。
以前はメモリも自分で増設できたんですが、ThinkPad X13 Gen 3(AMD)はできないようです。
欲しい時に買うのが一番お得
注意点としては買いたい構成が決まっている場合は、買えるときに買っておいたほうが良いです。
Lenovoサイトでは週末に大きく割引がありますが、時間が経つともっと安くなるかというとそうでもないようです。
ボーナスセールや決算セールとかを狙うのでない限りは早く買ったほうが長く使えるだけお得です。
特に昨今の円相場の情勢を考慮すると待っても良いことはないと思います。
Apple製品が一斉に値上げしたように、時機を逃すと高くなる可能性が高いです。
また、カスタマイズの構成によっては欠品になると、その後なかなか買えないことがあるようです。
とくに高解像度ディスプレイなどは欠品になるとそれ以降は買えなかったというが過去のモデルではありました。
買える時に買わずに安値を期待して待ってしまったために、希望の構成で買えなかったり、結局価格も下がらずに買うのが遅くなった分だけ使用期間が短くなった、ということになってしまうかもしれません。
ThinkPadのSDDを交換する
先に書いたようにCTOで大容量のSSDを選ぶと極端に値段が上がるので、ThinkPadを購入時には最低容量を選んでおいて、あとで自分で買ったSSDに換装するのがおススメです。
ThinkPad X13 Gen 3(AMD)のSSDはM.2のPCIe(PCI Express)タイプのインターフェースです。
AmazonでNVMe M.2 2280などのキーワードで探せば見つかると思います。
該当するものには世代の違いでGen3とGen4がありますが、Gen3の方が値段がこなれてお買い得ですが、Gen4の方がかなり高速です。
いま買うならGen4を選んだ方が良いと思います。
SSDの交換自体は簡単ですが、リカバリーしてOSなどを新しいSSDに入れなおす必要があるため準備は必要です。
準備編 リカバリーメディアを用意する
SSDを交換した後にOSなどを工場出荷状態に戻すためリカバリーメディアを用意しておく必要があります。
まず必要なものとして32GB以上のUSBメモリが必要です。僕はこれを使いました。
リカバリメディアを作成するにはLenovoからリカバリ用のイメージファイルを入手する必要があります。
そのためには購入したThinkPadのシリアルナンバーが必要なので確認しておきます。
ThinkPadが届いたら一度起動して初期インストールされているLenovo Commercial Vantageを起動すればシリアルナンバーを確認できます。
確認ができたら下記のレノボのサイトからツールやリカバリーファイルをダウンロードしてリカバリーメディアを作成します。
途中でリカバリーファイルを発注する必要がありますが費用はかかりません。
その際に先ほど確認したシリアルナンバーが必要になります。
発注すると即時にファイルをダウンロードできます。
あとはツールの指示通りすればリカバリーメディアが作成できます。
交換編 SSDを換装する
リカバリーメディアが準備できたらSSDを換装します。
底面が7か所ネジ止めされているのでまず外します。
ネジは緩むだけで外れないようになっているようですので、ネジをなくす心配がないのは良いですね。
完全にネジを緩めたら底面が外れます。
手前側(ディスプレイのヒンジの反対側)はツメで本体と固定されており、サイド側も何箇所か浅いツメで底面が固定されています。
このためヒンジ側から剥がすようにすれば底面を外せると思います。
底面カバーを取り外すとこんな感じでです。
写真の右上に見えるのがSSDです。
SSDは一本のネジで固定されているので、これも外します。
こちらのネジは底面のネジと違って普通に外れるので、無くさないように注意しましょう。
ネジを外せばSSDを引っ張れば簡単に引き抜けます。標準で入っていたのはSKhynixのSSD、PCIeのGen3のようです。
僕が交換したSSDはこちら、CrucialのP5 Plusをいう製品です。最新のGen4世代のモデルなのでもともと入っていたSSDより速くなりそうです。サイズは1TBです。
この製品はスペック上の転送速度は控えめですが、最大転送速度よりも実際の使用時のパフォーマンスが出るように最適化されている人気のSSDで、同規格の製品の中では価格も安めに設定されているためおススメです。
このあとは逆の手順で、購入したSSDを挿してネジで固定し、底面のカバーを嵌め込んで最後にネジで固定します。
底面のカバーを嵌めるときは、ちゃんとツメをひっかけて固定しましょう。
SSDの換装は簡単ですが、ネジ穴をつぶさないようにだけ気を付けましょう。
10分もあればSSDの換装はできると思います。
仕上げ編 リカバリーする
交換できたらあとは準備していたリカバリーメディアからOS等を工場出荷状態に戻します。
用意したリカバリーメディア(USBメモリ)をThinkPadに挿して電源を入れます。
僕がやったときは電源を入れれば勝手にUSBメモリから起動しました。
USBメモリから起動しなかったら、電源を入れたときにF12を連打していれば多分ブートメニューが出てくると思います。
リカバリーのスタート時にいくつか質問があった気がしますが、そのあとは放置しておけばリカバリーが完了します。
リカバリーには小一時間くらいかかったと思います。
作成したリカバリーメディアは何かあったときや、ThinkPadを売却するときのために取っておくとよいと思います。
この記事のまとめ
今回はThinkPad X13 Gen 3(AMD)のレビューと安く買う方法、SSD交換方法を紹介しました。
ThinkPad愛が強すぎて、いつになく長い記事になってしまいました。
最近のThinkPadはLenovoがAMDを押しているのか、AMD搭載するモデルが多くなっています。
最新のThinkPad X13はAMD版のGen3が先行で発売されていますが、Intelのモデルはまだ発売されていません。
近いうちにIntelのモデルも発売されるはずですが、性能や価格を総合的に考えるとAMDモデルの方がお得感はあると思います。
前に使っていたThinkPadもAMDのモデルでしたが、AMD特有の問題などはなくIntelモデルと同様に使えていました。
用途にもよるところがあるかもしれませんが、性能やバッテリー持ちなどはAMDの方に分がある気がしますし、しかも安価です。
唯一明確にAMDモデルのデメリットをあげるとすればThunderboltのポートです。
この後に発売されるIntel版のThinkPad X13はUSB-CポートがThunderbolt対応になるはずです。
ThinkPad X13 Gen 3(AMD)は2つのUSB-Cポートがついていますが、一方がUSB4、もう一方がUSB3.2になっていて、仕様にThunderboltの記載はありません。
カスタマイズの自由度が高いThinkPadはレノボの公式サイトで週末に購入するのがお得です。
この記事のまとめです。
コメント
CrucialのP5 Plusに換装したなら換装後のベンチマークを掲載されるとM.2スロットがPCIe4.0か3.0なのかがはっきりするので、情報提供として有用になると思います。