MacBook Air
Apple Silicon搭載のMacBook Airは性能が必要な作業も難なくこなせて、プライベートにライトに使うにもバランスの良い万能マシンです。
僕も使用して1年近くになりますので、在宅ワークで使ってきた感想などを紹介します。
在宅ワーク用のPCを探している方や、MacBook Airが気になっている方の参考になればと思います。
最近、より高性能のM1 Pro/M1 Maxチップを搭載したMacBook Proも発売されていますが、それらとの比較もしてみました。
MacBook Airを買うまでの経緯
僕の仕事ではアプリ開発などもしています。
アプリ開発ではAdobeのソフトや開発ツールを快適に使うには、そこそこの性能のマシンが必要になります。
以前は長いこと13インチのMacBook Proを使っていて3世代くらい続けて使っていました。
その後、16インチのMacBook Proが販売されたのを機に性能が良い方が長く使えるのではと思い、買い換えました。
16インチのMacBook Proは高性能でその点は満足だったのですが、以下の点で不満がありました。
- 重くて家の中での持ち運びも億劫
- 大きくて書斎のデスクで場所を取る
- ファンがすぐ回ってうるさい
- 熱をもってかなり熱くなる
不満点だけ挙げましたが、高性能のいいマシンでしたよ。
まさにプロフェッショナル向けマシンですね。
そんなとき2020年末に発売されたのが、Apple Silicon搭載のMacBook Airです。
それまでMacで使われていたIntelのチップではなく、Apple独自のチップを採用してM1 MacBook Airと言われているモデルですね。
さっそく購入してこれまで1年近く使ってきました。
結果、価格差で2倍以上にもなる16インチMacBook Proの不満を全て解消した上に性能的にも16インチMacBook Proに迫るものでした。
在宅ワークにMacBook Airがお勧めの理由
M1 MacBook Airを在宅ワークに勧めるのは、次のような理由からです。
- コストパフォーマンスが高い
- ファンレスなので静音
- ファンが無いのに熱くならない
- バッテリーが驚くほど長持ち
- 薄くて軽いので家の中での移動が楽(もちろん外出時も)
それぞれについて、うんちくを書いていきます!
コストパフォーマンスが良い
MacBook Airのコストパフォーマンスは驚くほど高いです。
カスタマイズすると価格が上がりますが、おそらくほとんどの用途では一番安いモデルで十分です。11万円台から購入できます。
それでいて高性能ですので、大抵の用途では性能不足は感じないでしょう。
僕の仕事のアプリ開発ではそれなりに重い処理をする事がありますが、16インチMacBook Proからの買い替えでも性能不足を感じたことはないです。
重めのゲームをしばらく遊んでた時は少し熱をもってきた事があったので、高負荷の処理を長時間するような場合は、性能に影響が出てくるかもしれませんが、その程度です。
IntelのCore i9搭載の16インチMacBook Proは30万円以上したと思いますので、比べるとコストパフォーマンスは2倍といってもいいと思います。
PC使って数十年。これほどコスパの良いマシンは見た事ないです。
ファンレスで静かなのに熱も持たない
MacBook Airはファンレス仕様です。
ファンがついてないので当然ですが音が静かです。
16インチMacBook Proの頃は使い始めるとすぐに大きなファンの音が出てました。
Web会議してるとファンの音が相手にも聞こえていたようです。知らんぷりしてましたが・・
しかもファンが頑張っているにもかかわらず熱も持ってました。
特にキーボードの上の部分が触れないほど熱くなる事もあったし、単純に夏は書斎が暑くなって辛かったです。
書斎にエアコンないので夏はくそ暑い。
冬は暖房がわりになるかというと、それはさすがにないです。
それがM1 MacBook Airにしてからはファンが無いのに熱くもなりません。
驚きです。
iPadを使っているような感覚に近いです。
バッテリー切れの心配からの解放
バッテリーの持ちが異常に良いです。
M1 MacBook Airにしてからバッテリーの残量を気にすることはほとんどなくなりました。
これまでのモデルではバッテリー駆動で仕事していると、数時間後には残量を気にするレベルでした。
M1 MacBook Airでは軽い仕事しかしてないと、気付いたら2〜3日充電してなかった・・とか気付いて驚く事があります。
集中して仕事をするときは外部モニターを繋いだりするのですが、ほんの短時間のうちに充電されてしまうので、この1年ほどバッテリー切れになったことはほとんど無いです。
考えてみれば当然なのですが、超低燃費で稼働しているのでMacBook Airを使いながら充電していてもあっという間に充電されてしまいます。
以前は常にバッテリーの残量を気にしていましたが、そのストレスから解放されました。
薄型軽量でオン・オフ兼用のマシンに最適
16インチMacBook Proからの乗り換えだったのでその軽さには驚きましたが、筐体の形状も持ち運びしやすいようになっています。
手前ほど筐体が薄くなるくさび形デザインは、確かに持ちやすく家の中でもスイスイ持ち歩いてます。
小さくて軽いので、寝転がって使ったり、ソファなどで膝に乗せて使うのも楽です。
これが16インチくらいのサイズと重量だと書斎から持ち出すのも億劫になり、自然に書斎のデスクで使うようになります。
大きくて重いと自然に仕事でしか使わなくなります。
僕がアプリ開発でプログラムを組むときなどは、書斎のデスクで外部モニターも繋いで完全仕事モードで作業します。
趣味で動画を見たりネットサーフィンをしたりするときはソファやベットでPCを使いますが、そんな時は大きくて重いPCだと使いにくいです。
他にもアプリのアイディアを練っている時なんかもリラックスして臨んでいますので、ソファやベットでゆったりしながらインターネットで情報を集めたりしてます。
そういう時のMacBook Airのサイズ感はとても使いやすく、オン・オフ兼用の在宅ワークマシンに最適というわけです。
MacBook Airの欠点をあえて挙げるなら
実際のところ1年近く使用してきて、ほとんど不満などは無いのですがあえて挙げるなら
- Windowsが使えない
- 右側にもUSB-Cの端子が欲しい
過去のIntel搭載のMacだとBootCampを使ってWindowsをインストールする事もできたのですが、それもできなくなりました。
Windowsがどうしても必要な場合は諦めるしかありません。
MacでわざわざWindows使うのもどうかと思いますが。
Windowsが必要になる事もあるんですよね。
USB-Cの端子は左側に2ポートついていて、充電もそこから行います。
接続したい機器や電源の位置が右側にある場合は、ケーブルを左側に回り込ませないといけないのでデスク上のレイアウトによっては不便かもしれません。
できれば左右両方にUSB-Cが付いていると良かったと思いますが、些細なことではあります。
WindowsからMacへの乗り換えの障壁
僕はWindowsもMacも使いますが、ふだんWindowsを使っている方がMacへ移行するのは不安があると思います。
結論から言うとOSの使い勝手は変わるため最初は戸惑うかもしれませんが、すぐに慣れます。
問題はアプリケーションと周辺機器です。
まず周辺機器ですが、最近の周辺機器はMacにもWindowsにも対応しているので問題になることは実際は少ないと思います。
どうしても必要な周辺機器がある場合は、念の為Macに対応しているか事前に確認しておくといいでしょう。
微妙なのはキーボードかな。
たいていのキーボードはMacでも使えますが、キー配列の違いからMacだと使いにくいキーボードはあります。
アプリケーションについても同様で、必要なアプリケーションがMacでも提供されているかは確認しておいた方が良いです。
最近のアプリケーションはサブスクリプション化が進んでいて、例えばOffice365とかPhotoshopとかはWindowsで使っていたならMacでも別途購入する必要なく使えます。
ただしアプリケーションによっては、Windows用に購入していてもMac用にも追加購入が必要なものや、そもそもMac版が用意されていないアプリケーションもあります。
有名どころのアプリケーションはだいたいMacでも揃っていると思いますが、例外はゲーム。
ゲームはWindowsにしか対応していないものが多いです。
お気に入りのタイピング練習ゲームのゾンビ打がMacでは遊べないのです。
僕は普段よく使うアプリケーションは、なるべくWindowsでもMacでも使えるものを選ぶようにしています。
M1 Pro/M1 Max搭載の最新型MacBook Proと比較
今回紹介したのはM1のMacBook Airですが、実はM1の上位チップのM1 ProやM1 MaxといったApple Siliconを搭載したMacBook Proが発売されています。
デザインもこれまでのMacBookとは一新されています。
新型のMacBook Proは性能やディスプレイのサイズ、バッテリーの持ちなどの面でM1のMacBook Airを上回っています。
少しでも性能の良いマシンが欲しい人には良いと思いますが、大部分の人にはM1 MacBook Airが十分だと思います。
理由はM1 MacBook Airはとてもバランスが良いマシンだからです。
1年近くM1 MacBook Airを使っていて性能が足りないと思う場面はほとんど無いです。
また、新型のMacBook Proは持ってみると重量感があってずっしり感じますし、サイズも意外と大きく感じます。
持ち運びの利便性はM1 MacBook Airの方がかなり良いです。
少しでも良い性能を求めるならM1 ProやM1 MaxのMacBook Proを買うのもありですが、価格が10万円以上のアップになると思いますので、それに見合うかはよく考えないといけません。
僕がM1 MacBook Airでアプリ開発など重めの作業をしていると、ビルドというアプリ作成の仕上げの処理に数分かかる事があります。
新型のMacBook Proであれば、この時間が半分近くに短縮される可能性はありますが、たまにかかる5分の処理を3分に短縮するのが10万円の価値があるかどうかですね。
ちなみ僕はそういう時は10万円は出さずに、コーヒーブレイクにします。
もちろんそういう事が頻繁にあるような仕事なら、M1 ProやM1 Max搭載モデルを検討するといいと思いますよ。
MacBook Proは以前にもましてプロ向けのマシンになったんだね。
まとめ
この記事のまとめです。
M1 MacBook Airは、
- 必要十分な高性能マシン
- ファンレスなのに熱を持たず静音性が良い
- コストパフォーマンスが抜群
- バッテリー持ちが良く一日中使える
- 一般的な用途ではM1 ProやM1 Maxモデルは過剰スペック
十分な性能を持っていて小回りも効くMacBook Airは、多くの在宅ワーカーにとって良い選択になると思いますよ。
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